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【プライベート】ペットの命と向き合い、見送るまでのお話

2023/05/31

プライベートの投稿(ペットの介護奮闘記)をした翌日の朝突然の別れがやってきました。

3月3日の朝の出来事です。

ようやくそのことを詳しく記録しようという気持ちになってきました。

これは、こんな風にペットとの別れが来た際、ペットを飼われている皆さんが、どのような段取りで大切なペットを無事お空へ送り届けるか
その日に慌てないように、頭の片隅に入れておいてほしいと思い記録として残そうと思いました。

私の場合産まれた時から実家には犬を飼っていて結婚して実家を出るまでに5匹の犬猫と過ごしました。

そのうち4匹(1匹は実家を出た時には健在だったので)とは死と向き合ってきたつもりでした。

だけど、結婚し始めて自分が【飼い主】となって、全く心情もやることも異なることだったと痛感しました。

奮闘記でも記しましたが、介護はほぼ私が付きっきりで行い、病院への通院、薬の投与、食事の世話、下の世話などなどすべてワンオペでした。

そして、息を引き取った際の悲しさは今思い出しても涙が出てきます。

前日から息が細かくて浅い感じで、まるで眠ったら逝ってしまうような・・・一生懸命眠らずに顔を上げて起きていました。

『もしかしたら・・・』そう思いながら、でも、みんな寝ないと安心してウッディも眠れないだろうと思い『おやすみ』といって寝室に行きました。

翌日一番に起きる私が、真っ先にウッディのもとへ行くのが日課になっていて見に行くと、まだほんのり暖かい体で息を引き取っていました。

かわいいあんよと、かわいいお尻。大好きだったなぁ。

私の泣き声でまだ起きるのが早い時間の主人と息子が飛び起きて、一緒に泣きました。

当然、主人は仕事。息子はその時中学最後の学年末テスト最終日。

『とりあえず行ってきて』というと渋る息子と主人に、ウッディの首のあたりの毛を3束カットしてそれぞれセロファン袋に入れて持たせました。

そのうちの1束は私のスマホケースの中に今も入っています。

見送ってからはウッディを無事お空へ送り届けられるように段取りをはじめなくてはいけません。

でも悲しくて涙が止まりません。

泣きながら段取りをします。

感傷に浸っているだけでは、ウッディが腐っちゃうのでね。

少し前にお教室に来てくれている生徒様のワンちゃんもお空に逝ったのですが、その際の段取りの情報をもらっていました。

その時は『頭の片隅にこの情報入れておくといいよ』と言ってくれていたので、調べるまでしなくても頭にそれが入っていて本当によかったなと思いました。

まず、火葬の予約を入れなければいけないのだけど、電話が9時からしか出ないのでその間に、
お鼻やお口にコットンを詰めてあげました。
そして、ウッディに合うサイズの段ボールの棺桶を作りました。
幸い私の仕事はネットショップの運営なのできれいな段ボールはたくさんあります。
それでも彼らしいビローンと足や手を伸ばした寝方のまま逝っちゃったので、そんな大きなサイズの段ボールはなく2枚重ねてサイズを伸ばしちょうどいいサイズの棺桶を作ってあげました。

そして火葬場へ電話。

お世話になったのは、泉南市阪南市の共同火葬場で普段は人様の火葬を行っている場所です。
(泉南阪南協立火葬場)

生徒様のワンちゃんもこちらにお世話になったそうで、数年前にきれいに立て替えられスタッフさんの丁寧な対応にも評判だと聞いていました。

電話すると、ペットの火葬は一日1匹朝一番のみだそうで、翌々日の日曜日に予約させてもらいました。

注意事項なども丁寧に教えてくださり、初めてのことで不安だったのですが優しくて安心しました。

そして日程が決まったので次に、ドライアイスの購入できるお店に電話。

これも生徒様に教えていただいていたので、調べて隣町にある氷屋さんに電話しました。

『今から行く』と伝え到着すると店主のおじいちゃんが表に出てきてくださいました。

『何に使うの?』と聞かれたので『ワンコがなくなったんです』というと
優しい声で『そう・・・いつ火葬?』
『明後日の朝です』
『どれくらいの大きさの子?』
『中型犬でこれくらい』と手で伝えると

ブツブツ独り言を言いながらドライアイスの入っているケースを開けて一塊を取り秤で測りだしました。

そして『これで5キロ。中型犬で明後日までならこれくらいの大きさでいけると思うわ』と言って機械で4つにカットしてくれました。

『冷気は下に行くもんやから、本当は体の上に置くのがいいんやけどそんなことしたらかわいそうやから、首元と腰あたりに置いてあげて』
と教えてくれました。

いっさいの無駄話をせず黙って必要な分を段取りしてくれて、その優しさが本当にうれしくて泣きながら、そのままの足でお花を買いに行きました。

泣いてしまってお花屋さんでおしゃべりする自信がなかったので、道の駅のお店で地元の花農家さんのお花が売っているところへ。

幸いなことに私は生花のアレンジメントの資格も持っているフローリストですので、自分でお花を選びました。

帰宅後ウッディを寝かしていた棺桶の中におじいちゃんが新聞紙でくるんでくれたままドライアイスを添え、お花を活けてお水を用意し、一緒に火葬する縄のおもちゃを入れ、ホッと一息ついたときに家の前に車が。

すぐにインターホンが鳴り出ると、そのいろいろ教えてくれていた生徒様がお花をもってお悔みに来てくれたんです。

ウッディに手を合わせてくれ、一緒に泣いてくれる生徒様。

本当にありがたい・・・そしていい人に出会えて心底よかったと思いました。

翌日の夕方、お世話になった病院の先生にも連絡しました。

先生には真っ先に伝えなくちゃいけなかったのだけど、どうしても声に出す勇気がなく翌日になってしまいました。

本当は診察でお忙しい時間だったので受付の方に伝えてもらおうと『ウッディ昨日亡くなったんです。なので火曜日の診察は・・・』というとすぐに先生に代わってくださいました。

『手術をしてちょうど2カ月ほど。本当は2カ月前の時に命を落としていてもおかしくない状態だったところからウッディくんはよく頑張ってくれたと思います。もう少し頑張ってくれるようにと思っていたのですが力及ばず申し訳ないです。』
そんな風にお声掛けくださいました。

先生は入院中、休診の日も病院に食事や薬の世話をしに来てくださって、本当に尽力を注いでくださいました。

感謝の気持ちを精一杯お伝えし電話を切りました。

その数時間後の晩、インターホンが鳴ります。

同じ市内のお花屋さんでした。
『動物病院さんからのご依頼でお届に上がりました。』

メッセージ付きの暖かなアレンジメントが届き、また涙が止まりません。

翌日も、姉がお花をもってきてくれたり、友人がお花を送ってきてくれたり・・・

ウッディの周りにたくさんのお花で埋め尽くされていました。

そして、日曜日。

あさイチでウッディを乗せて家族で火葬場へ行きました。

『プラスチックや燃えないものは一緒に入れないでください。ただ、一緒に入れてあげたいお花やお菓子、おもちゃなどは持ってきてくださいね』
とおっしゃってくださっていたので、たくさんのお花と生前大好きだった縄状のおもちゃや毛布、カリカリご飯など一緒にもっていきました。

息を引き取ってから、火葬するまでの間ちゃんと処理をし切れていなかったので、少しお口や下から中のものが出てきていたのでトイレシートを段ボールの一番下に敷いていたのですが、本当はトイレシートは外しておいた方がよかったようです。

後から知ったのですが、火葬するとトイレシートは焦げるので、その周りの骨も焦げちゃうんです。

お骨が黒くならないようにするにはトイレシートは外した方がいいそうです。

火葬が済むまで2時間ほど。

いったんウッディがいない自宅に帰ることに。

ウッディのふわふわの毛並みのような雲でした。

介護していたウッディの寝床を見てまた涙しながら、少し片づけることにしました。

ウッディの遺品を残し、お骨は納骨せずにおうちで一緒に過ごすことができるように手を合わせられる場所を作りました。

本当はまだなくなったことを受け入れることができず、寝床もそのままにしていたかった。

だけど、今思えばあのままにしているとずっとそのままにしておきたくなるだろうし、待っている2時間で一気にやってしまってよかったなと思います。

こうして迎え入れたウッディのお骨。

もうすぐ3カ月になろうとしています。

思い出して泣くことはずいぶん減りましたし、悲しさはだいぶ和らいできました。

だけど、寂しいから新しい子を迎えようという気にはなれないし、いまだに『本当にそれぞれの選択はあの子にとって最良だったのか』を考えて胸が苦しくなってしまいます。

ある意味トラウマのような・・・

これは苦しんでいる姿や、温厚だった子が術後豹変して私の手を噛んできたりとか、息を引き取る前日の姿とか、ずっと見てきたから。

数年前に祖母が亡くなったり、何人かの身内が亡くなりお通夜お葬式をし見送りましたが、これほど【命】と向き合い、これほど【死】と向き合ったのは生まれて初めてでした。

人が亡くなると、病院の方や、葬儀場の方など、おくりびとの方々が棺を用意してくださったり、きれいに身なりを整えてくださったり、火葬までの段取りをしてくださいます。

だけど、ワンコはそうはいかないですからね。

苦しいし、逃げ出したいけれど、向き合ったあの時間。

できることならあんなつらい時間、もう味わいなくないとトラウマになっています。

でもその反面、あの時逃げなくてよかったとも思っているんです。

つらくて逃げ出して主人に任せていたらそれこそ一生後悔していたと思います。

ウッディと過ごした12年10カ月。

私は本当に幸せでした。彼も幸せだったよって思ってくれていると嬉しいな。

そして、お散歩が大好きで、犬も人も大好きな子だったから、天国でみんなと走り回ってくれているといいな。

そして、いつかまた生まれ変わって巡り合えるといいなって思ってます。

ウッディ!また会おうね!