大切なのはその先のお客さまへの愛
2018/12/26
フローリストの山中淳子です。
先日ディプロマコースを受講中の子に『もう来なくていい』と告げました。
このことについて、彼女が見てくれていたらいいなと思いあえて綴らせていただこうと思います。
決して悪口ではなく、何が足らなかったのか、何が必要だったのか、自身の力で悩み考えてほしいと思ったからです。
今回のことで、私はすごくすごく悩みました。
私だって人間ですから嫌われたくないという気持ちもありますし・・・
お金儲けだけのことを考えると、来てくれて教えて受講料をいただくのだから、そのままなかったことにして「いいよ。」「いいよ。」と続けてもらえばよかったと思うんです。
それに、私の怒りの沸点も年々低くなっていっていて、例えその時『ムッ』としたとしてもすぐに忘れてしまうほどになりました。
だから、今回『来なくていい』と言ったことも、私の感情で言ったことではないのです。
約半年間受講してもらっていた彼女を見ていて、卒業後は「知人友人の結婚式のブーケなどのオーダーを受けたい。」と言っていた彼女のこの先のことを考え、苦渋の選択をしました。
初めてのレッスンの日、平然と30分以上前に来た。
色選びで何度も何度も指導していたけれど、自分の好みを曲げなかった。
お月謝を支払う際に「〇円足らないんですけど」と普通に言ってきた。
全てに関して、謝罪やお礼の言葉は一切ない。
そして最後に、予約の時間になっても来ない。(思っていたい時間と間違えていたそう)
≪そんな世代の子≫
そういえばすべて終わりなのですが、その世代の子であっても、そんなことしない子だっているわけで、逆におじさんおばさんになっても非常識な人はいくらだっています。
今までだれも教えてくれなかったのでしょう。
こういう礼儀や相手の人への敬意など、若いうちに教えていただくと本当にその先の人生役に立つもので・・・
私も、最初に就職したところの先輩がとても礼儀に厳しい人でしたので、社会人としてのマナーをたくさん教えていただきました。
もちろん私も完璧な人間ではありませんのでまだまだ勉強中ですが、学ぶ姿勢というのは永遠に大事だと思うのです。
彼女にはかわいそうなことをしたと思います。
最低な先生だ!って思っているかもしれません。
でも、いつか私が若いころに厳しく指導してくれた先輩のことを感謝しているように、役に立つ日が来ることを願っています。
彼女はやる気はあったのかもしれない。
だけど、口を開けば
『試験の減点するポイントはどこですか?』
『今まで落ちた人はいますか?』
『合格しなかったらいくらかかりますか?』
など、まだ学んでもいない時から何度も言っていました。
正直この仕事は知人友人からオーダーをもらって、簡単にお金儲けができるような甘い仕事ではありません。
まぁ、どの仕事だってそうですけど。
最初にオーダーをしてくれた人がいても、その姿勢でいるときっとリピートはされないと思います。
なぜか?
≪相手の方への愛≫
が足りないからです。
先日、【有吉ゼミ】を見ていましてね。
リフォームするコーナーでヒロミさんが、タッキーとの最後のリフォームに取り掛かっていて、タッキーが作ったものに点数をつけるならばって毎回やってるんだけど
『うーん39点!』
ってヒロミさんがいっつも低い点数なんです^^
その時に『八王子工務店は愛なんだよ。滝沢はまだ足りないんだよ。』って言っていたんですよね。
でね、最後にタッキーがヒロミさんのためにフォトフレームを作ってプレゼントしたんです。
それを『これは100点だな!』ってヒロミさんが初めて満点をつけたんです!
それはタッキーがヒロミさんのことを本当に思い、愛を込めて作ったからだと思ったんです。
私たち物を作る仕事は、ただ物を売るだけが仕事ではないんです。
きっと、技術の高さと共に、いかにお客様に寄り添えるか・・・そういうところが、今後先もっと、要求される部分になっていくと思います。
彼女が本当にお花が好きで、やっぱりお花の仕事をしたい!と強く思うのであればきっといろんな方法があります。
他にもたくさん資格を取得できる場所はありますし。
お店で働くという手もあります。
一度、ここでリセットし、まだまだ長い人生ですので、ぜひリベンジしてほしいと思います。
そのためには、変わらなければいけないところたくさんあると思います。
人から言われて変わるものではないので、いつか気づいて素敵な女性になってくれていることを心から願い、心から応援しています。
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