大阪のプリザーブドフラワーアレンジメントスクール
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これから先の個人の作り手が生き残っていくために大切なこと

2018/09/19

フローリストの山中淳子です。

 

私プライベートでプチプラアイテムを探すのが大好きなので、100均も月に3.4回行っていると思います(笑)

昨日もダイソーさんに行ったのですが、その時えらいものを見つけました。

それは・・・

ハーバリウムの完成品!!!

これ200円で販売しているんですよ!

すでに都会の方では夏ごろから販売していたようで、入ったら即完売になっていたようです。

うちは田舎なものでおそらくここ1週間で入ったと思われます。

だって1週間前に同じダイソーさんに行ったから(笑)

衝撃的です。

 

  • 大手には値段や仕入れルートでは勝てない

自身もハーバリウムの人気に伴ってレッスンなどで使用していますが、材料費を計算するとなかなかな材料費がかかります。

ちなみのこれ当店で販売中の手作りキットです↓

中に入っている花材が2種類ほどだということ、ボトルに厚みがあってオイルの入る量が少ないことをすべてひっくるめても200円は、ダイソーさんでしか実現できないことです。

ハーバリウムが出だして、いろんなハーバリウムの協会が出だしたころ、もともとフローリストをしている人はおそらく私と同じ感情になったと方多いと思います。

『これって技術いらないじゃん?私たちの技術使わないものだし、ハーバリウムに手を出すのはちょっと・・・』

はっきりうまく表現できないのですが、うっすらそんな感情を抱いていました。

もちろん、フローリストの美的センスや花材への取り扱い方などを含めるときっと素人さんよりは美しいハーバリウムが出来上がるのですが。

そして、いろんな場所でハーバリウムが大流行していくうちに協会内や、ほかの協会とのトラブルが起きているのと外から見ていました。

“マネされた”

“特許取った”

“商標登録した”

“規約を守らない人が出た”

“規則とは違う値段で教室をしている”

などなど・・・

これ、今回ハーバリウムで例を出していますが、以前大流行した【縫わないツイードバッグ】の時も同じでした。

作り方を真似されたって、きっとハンドメイド業界あるあるの話で、特許を取ったとしても結局解決にはならないんです。

ハーバリムに関しては、大手100円ショップであるダイソーさん。

材料はセリアさんで手に入ります。

そして、縫わないバッグに関しては、大手の某通信講座の企業さんが売り出しているのを見ました。

散々、協会内や、協会と協会でのトラブルがあった後、最後に大きな企業に持って行かれてしまった感じです。

  • 個人の作り手が生き残るために大事なこと

じゃぁ、作り手が生き残るために大切にしなければいけないことはなんなのか・・・

≪大手やAIでは難しいであろうプロの技術を向上させること≫

≪お客様とのコミュニケーションを大切にすること≫

どうしても価格競争になりがちですが、そこは個人の作り手の土俵ではありません。

商品をご提供することのクオリティを上げることだと思うのです。

きっと、見て作り方がすぐわかって手軽にできるものっていうのは、ネット社会のこの世の中で情報がダダ漏れです。

いくら『特許を取ってこのノウハウを盗まないでほしい!』と訴えたとしてもきっと泣き寝入りするしかないのです。(大量のお金がある方なら別ですけど)

私がプリザーブドフラワーを初めて見た十数年前。

まだ流行する前で、色も10種類もなかったと思います。

花材はアジサイとバラとユーカリなどの葉物しかなかった頃。

見た瞬間

『これは生花と並ぶようにだれもが知っている、ドライフラワーと同じように商品として並ぶ!』

そう感じたのを覚えています。

そして、現にいま当たり前のように様々な店頭で並んでいます。

プリザーブドフラワーを知らないという方も少なくなってきました。

市場に出回り、フラワー業界としてこれはビジネスとして素晴らしいことです。

実際、私もこの業界に入って10年ほどたちます。

成功例だと思うのです。

生き残るためには、隔離するのではなく、広げることの大切さを知ることです。

たくさんの方に奥深さもその良さも知ってもらった上で、その世界に入ってくれる人が増えることを願うことが大切なのです。

それは、大手にもAIにもできないことであると思っています。

繊細なプリザーブドフラワーであるからこそ、人の愛のこもった手で作り上げるのです。

 

今回のダイソーさんの販売のことでいろんな大切なことを改めて思い出させていただきました。

これからも私は、お客様の喜ぶ笑顔が見たいから、日々精進してまいります。