持論 人と人との距離感について考える
2019/08/14
フローリストの山中淳子です。
今の時代、SNSで芸能人だけでなく一般人の人でも憧れを持ったり、神のように思えたりすることってよくある話ですよね。
何かで商売するというのは『何を買うか』よりも『誰から買うか』が重要視されるようになりました。
素人であろうとプライベートもへったくれもなく公開するのが当たり前になっていて、逆にネットをしないでアナログで過ごすなんて不可能に近いです。
自分がしていなくても、公共機関でもマイナンバーなどで管理されているわけで個人情報が誰にも知られていないなんてありえない話です。
だけど、そんなツーツーな世の中だからこそ、気を付けなきゃいけないなって思うこと・・・
=人との距離感=
インスタを見て『この人のファッション好きだなぁ』とか
ツイッターを見て『この人の考え方好きだなぁ』とか
ブログを見て『この人の生き方好きだなぁ』とか
サイトを見て『この人の作った商品好きだなぁ』とか・・・
ホントよくあります。
好きになればなるほど、もっとその人のこと知りたくなるのがファンだと思います。
私も好きなインスタグラマーさんやツイッターの投稿者さんを毎日チェックしてます。
インスタで見つけて興味を持って別のSNSをしていないかみてほかのSNSで見つけてフォローして・・・
すると、自分はその人のこと何でも知っている感覚になっちゃいます。
そして、その人と近い存在にいるという錯覚に陥ることがあります。
だけど、それは一方的なもので、あなたのことは相手は何一つ知らないということを忘れてはいけないのです。
『ファンだから相手を応援する気持ち』と『ファンだから私は特別』という感覚を一緒にしてはいけません。
ファンであるということは、それ以上でもそれ以下でもありません。
『私はあなたが好きだから、何をしてもいいよね?許されるよね?』というのがファンという名の搾取です。
相手に見返りを求めてはいけませんし、同じように自分のことを特別と思ってもらおうと思ってはいけません。
そこんところキッチリわきまえておかないと、本当にしんどいことになります。
地下アイドルにファンが暴行を加えたという事件。
これアイドルに限らず、いわゆる起業家さんやインスタグラマーさんやブロガーさんなども気を付けなければいけない世の中になってきていますよね。
私のような、田舎でフローリストをしている人間ですら、ちょっと距離感の間違えているな・・・と感じるお客さんや生徒さんがいます。
自宅兼アトリエですので、常に自宅にいると思って連絡なく来られたり・・・
深夜であろうが早朝であろうがメールやLINEをしてきたり・・・
仕事の時間外や休日で完全にプライベートの時間でもいれば、普通に対応してもらえると思っていたり・・・
出来る限りは対応しますが、都合が悪くお断りした際の表情が一変する姿が本当につらいです。
これ、お商売されていたり、かかりつけの町医者さんとかでもそうですよね。
うちの身内も何かあればかかりつけのお医者さんに連絡するのですが、時間外であろうが休みの日であろうが当たり前のように電話しています。
する方は『出ればラッキー』と思っているかもしれませんが、電話に履歴が残っているだけで心配になりますし、かと言って対応すると自分のプライベートは一切なくなります。
どちらにせよ気持ちを持って行かれるということです。
こんな風に他人事ではなく自分が、する側にも受ける側にもなる世の中になっているということを忘れちゃいけないですね。
ちなみにこれは、誰に向かっての投稿でもなく、自身への戒めのためも書いたものです。
そして自分の考えを書いた持論です。
『私のこと言ってるの?!』とか思わないでくださいね。
これも距離感です。
この投稿を見て『私も気を付けなくっちゃ』と同じように思う人がいればうれしいし、『別にいいじゃん!』って思う人はスルーしてくれればいいのです。
無理に、同意する必要もないし、攻撃する必要もないということです。
人との距離感、これからもっともっと大事にしなきゃですね。